ピーマンは中南米の熱帯地方原産のナス科トウガラシ属の植物で、トウガラシを品種改良して辛みをなくしたものが現在のピーマンです。
日本にピーマンが入ってきたのは明治時代の初期ごろとされています。
しかし、当時はピーマン特有の青臭さから好まれず、一般家庭に広まったのは、第二次世界大戦後、食の洋風化とともに広まったと言われています。
保育園の給食、幼稚園の給食ではこどもたちのキライな野菜にかならず挙げられるピーマンですが、旬のピーマンは栄養満点。ぜひ、食べられるようになるといいですね。
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ピーマンの旬
ピーマンの旬は6~9月ごろ。代表的な夏野菜のひとつです。
ピーマンの栄養
ピーマンは、加熱しても壊れにくいビタミンCを含み、さらにビタミンCの働きを助けるビタミンPも含まれているのが特徴。
そのほか、β-カロテン(ビタミンA)やビタミンE、カリウムなども含まれています。
おいしい「ピーマン」の選び方
色が濃く、肉厚なもの、また表面にハリとツヤがあるものが新鮮です。
ヘタが黒ずんでいるものは避けましょう。
ピーマンの調理のポイント
ピーマンをおいしく食べるコツを知って、調理に活かしてみましょう。
ピーマンの種を取る
縦半分に切ったら、種とヘタを取り除きます。 この時、種をもってへたと一緒にちぎることで、種がバラバラになりにくくなります。
※料理によって切り方は変わります。
ピーマンの芯をきれいに取り除きたいときは
ピーマンのヘタにスクリューキャップ(ペットボトルのキャップでも可)を押し当てながら、少し回してみましょう。キャップの中にヘタが入り、種まできれいに取り除けます。
肉詰めなど、ピーマンの形を活かして料理にしたいときにおすすめです。
ピーマンの保存方法
次に、ピーマンの保存方法をご紹介します。
1袋に5~6個含まれるピーマンは、1回で使い切れないことも多いもの。すぐに使わない文は適切に保存しておいしい状態を保ちましょう。
ピーマンの 冷蔵保存
水気を拭き取ったら、保存用の保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
傷みがほかのピーマンに移りやすいため、傷んだものがあればすぐに取り除きましょう。保存の目安は2週間程度です。
ピーマンの 冷凍保存
- ピーマンは縦半分に切って、種とヘタをとって繊維にそって細切りにする。
- 使いやすい分量にしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。保存の目安は1カ月程度です。
ピーマンの 解凍
凍ったままトーストやスープ、炒め物などに活用できます。
「ピーマン」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
ピーマンは、やわらかく茹でて粗くすり潰したものを離乳食中期(7、8カ月ごろ)から与えられます。
「保存した食材」を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。
まとめ
最近ではこども向けに苦味が少ない品種も開発され、食べやすくなっています。
ぜひ、サラダや炒め物、肉詰めなどに利用しておいしく頂きましょう。生でも加熱してもおいしく食べられます。
※保育園・幼稚園では食中毒予防の観点から、加熱したものしか取り入れていません。