保育園・幼稚園・こども園の幼児専門の給食委託会社「富喜屋(ふきや)」

社会福祉法人 くにみ愛育会 認定こども園 くにみ子ども園さま【長崎県】(栄養士業務委託代行サービス)

「社会福祉法人 くにみ愛育会 認定こども園 くにみ子ども園」さまの吉田 稔園長にお話しをお伺いしました。

あなたの子育て応援します
園長「吉田 稔」先生

「社会福祉法人くにみ愛育会 認定こども園 くにみ子ども園」は、長崎県雲仙市国見町にある認定こども園です。くにみこども園・くにみ幼稚園あわせて150人の子どもたちが在籍しています。

「あなたの子育て応援します」をキャッチフレーズに、子どもたちが心身ともにのびのびと明るく発達できるよう、子どもたちの成長段階に合わせて自立心を育てる教育を実践されています。

併設の「子育てふれあいセンター」「病後児保育センター」、および隣接する「認定こども園 くにみ幼稚園」とともに、地域の子育て支援の拠点となっています。

>> 社会福祉法人 くにみ愛育会 認定こども園 くにみ子ども園さま

園長「吉田 稔」先生

「栄養士業務代行サービス」導入の背景

宮崎:今回「栄養士業務代行サービス」のご利用に至った背景を教えてください。

園長:きっかけは、当園に勤めていた栄養士から結婚退職の申し出があったことです。その話を受けて新たな職員の採用も検討しましたが、園の雰囲気に慣れてくれるのか不安がありました。

そんなときにインターネットで色々な栄養士のサービスなどを調べていたら、富喜屋さんが「栄養士業務の代行」をされていることを知りました。そして問い合わせをして、ご縁ができました。

長崎までの距離や地元食材の活用について不安がありました

宮崎:サービスの導入にあたって、不安に思うことはありましたか?

園長:不安だったことは二つありました。
一つは距離的な問題です。富喜屋さんの栄養士の方が大阪から長崎まで本当に来てくれるのかと少し心配していました。
毎月お越しいただきますので、こちらの要望の日とずれてしまったり、無理を言ってしまったりするんじゃないかという不安がありました。

二つ目は、地元の食材を使ってくれるかどうかという点です。
当園では地産地消として、地元の食材を地元の業者の方を通じて納めていただいています。地域への想いとして、これは長年やってきたことです。
富喜屋さんのような委託給食会社さんにお願いした場合、これまでと違う別ルートで入ってくる食材を指定されてしまい、地元とのつながりや、地域に少しでも貢献したいという当園の取り組みが途切れてしまうかもしれないと心配していました。

地産地消が継続できて、これまでの職員の雇用が維持できるのがメリット

宮崎:実際に栄養士業務代行サービスをご利用になって、その不安は解消されましたか?

園長:距離については、サービスを使ってみると何の問題もありませんでした。栄養士の方と調整しながら、こちらの都合も聞いて柔軟に対応してくださるので安心です。担当の栄養士の方と当園の職員とで連携して、職員の勤務日をすり合わせることもできているので、不安はなくなりました。

また地元食材の利用についても、栄養士代行サービスでは食材の仕入れは自由にできますので、地元の取引会社とのつながりが維持できているので大変助かっています。

宮崎:そのほかに、サービスを導入して感じるメリットはありますか?

園長:栄養士代行サービスは、今の職員の雇用を維持できるのが大きなメリットだと思います。職員をきちんと雇用し、当園に勤めることで仕事がある状態を作るのは、地域貢献の一つになると長年考えてきたからです。今勤めてくれている職員を変えなくてもいいのは、とても良かったと思います。

今後は、給食室と担当栄養士のやりとりを管理する事務職員の雇用も検討

宮崎:栄養士業務代行サービスを導入するに至る中で、現場の反応はいかがでしたか。

園長:もともと当園の給食室は今回退職する栄養士を含めて5人で運営していました。
給食室の職員は皆ベテランで、栄養士代行サービスを導入する際は、退職する栄養士がやっていた仕事をどこまで富喜屋さんの栄養士がやってくれるかを不安に感じていたようです。

宮崎:弊社の栄養士とのやりとりは、現在スムーズに進んでいますか?

園長:今は副園長が富喜屋さんとのやりとりをメインでやってくれています。そして、その指示書に沿っての発注・調理業務などをベテランの調理職員が担う形で進めています。

給食担当の職員たちは事務仕事にたけているわけではありませんので、今後は富喜屋さんとのメールのやりとりや、請求書の整理、支払い検収までの流れを担当してくれる事務職員の雇用も視野に入れています。

好き嫌いなく何でも食べる子どもたちなので、給食の移行もスムーズにできました

宮崎:子どもたちの給食への反応はいかがですか?

園長:富喜屋さんがたてた献立の給食は私も毎日食べています。今まで当園でやっていたのと内容が少し変わり、日本全国の地域のメニューが時折入るのを子どもたちも楽しんでいるようです。
同時に、これまで当園で人気だった「長崎ちゃんぽん」など、園の伝統もしっかり取り入れてくださるようでみんな喜んでいます。

宮崎:野菜を使った献立が多いですが、好き嫌いなどはどうでしょうか?

園長:当園の子どもたちは、もともと野菜もしっかり食べていました。調理担当の職員は味付けがとても上手で、地元ならではの味を大切にしています。また現場では子どもたちに押し付けて食べさせるのではなく、小さいときからの習慣で少しずつ野菜も口にしているので、好き嫌いはとても少ないです。

幼稚園などではお弁当を持たせるところが多いせいか、子どもの好き嫌いが多いと聞いています。それはおそらく、保護者の方が子どもの食べてくれるもの、好きなものを中心にお弁当に入れているからだと思います。
その点、保育所は園で給食を作り、小さいときから色々なものを食べていますので、保育所の園児は小学校入学時に好き嫌いが少ないと言われています。

宮崎:保護者の皆さんからは、何か反応はありましたか?

園長:保護者の方にはお手紙で、富喜屋さんに献立と栄養管理お願いするということと、今までとメニューが少し変わることをお知らせしました。今のところは特に違和感なくスムーズに移行できましたし、子どもたちの食事を管理する富喜屋さんに入っていいただいたことで、当園の栄養士退職に伴う保護者の不安も解消できたと思います。年度末には保育評価を保護者にしてもらうので、その中に給食についての項目を入れ、聞いてみたいと思っています。

子どもたちには食事への楽しみを存分に味わってもらいたい

宮崎:これから当社の栄養士業務代行サービスに期待することは何ですか?

園長:当園では以前から、クリスマスなどのイベントや行事の献立は給食担当の職員に趣向を凝らしてもらい、時にはバイキングをしたこともありました。その中で赤・黄・緑などに食材を分けて、赤はこんな食べ物だよと言いながらみんなで楽しむこともしていました。今後は富喜屋さんとも調整しながら続けていきたいと思っています。

宮崎:子どもたちが食に興味を持つ、とても素敵な取り組みだと思います。ぜひお手伝いさせていただきます。

園長:子どもたちには食べることを楽しんで欲しいし、やはり園に来る大きな理由は「給食がおいしいから」という子も多いと思います。実際、私自身も給食が楽しみで学校に行く子どもでした。

そういう意味でも食事はとても大事ですし、外遊び中に給食の美味しそうなにおいがしたら「今日はどんな給食だろう?」と食欲を刺激して、お昼が楽しみになるのは非常にいいことです。

富喜屋さんが作ってくれる栄養バランスの取れたメニューと、当園の職員の見た目も味も美味しく作る技術で、子どもたちが食べることを楽しめるように、今後もバラエティに富んだ給食を提供していきたいと思います。

「社会福祉法人 くにみ愛育会 認定こども園 くにみ子ども園」さま 取材後記

有明海を臨む素晴らしい環境に立地する「くにみこども園さま」。

給食室の職員の皆様は「こどもたちに美味しい給食を食べてもらいたい」という想いでとても明るくイキイキと調理をされていて、弊社の栄養士の訪問も暖かく受け入れてくださいました。

取材でご訪問した日の献立にはカリフラワーの和え物がありました。
カリフラワーはご家庭でも食べる機会が少なく、苦手なこどもが多いのですが、くにみこども園のこどもたちは、園長先生がおっしゃるとおり、なんでも食べる習慣を積みかさねてきているので、とても美味しそうにパクパク食べてくれていたのが印象的でした。

雲仙市国見町は父の出身地ということもあり、数十年ぶりにこの地を訪れることができ、とても懐かしく温かい気持ちになりました。
こどもたちにより良い給食をご提供するという弊社の仕事を通して、いただいたご縁を大切にしていきたいです。