ブリは、成長するにつれ名前が変わる出世魚(しゅっせうお)の代表格です。
関東では大きさに応じて、ワカシ・イナダ・ワラサ・ブリ、関西では、モジャコ・ツバス・ハマチ・メジロ・ブリと名前が変わっていきます。
特に産卵のために南下してきた冬のブリは「寒ブリ」と呼ばれ、脂がのり、うま味や甘味が強く珍重されています。
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ブリ の旬
「ブリ」の旬は、12~2月ごろ。 養殖ものは、ほぼ一年中出回っています。
ブリ の栄養
「ブリ」は、良質なたんぱく質、ビタミンE、ビタミンD、鉄、そしてDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)などの脂質を豊富に含んでいます。
おいしい「ブリ」の選び方
切り身の場合、血合いの色が鮮やかな赤色で、身にハリがあり、透明感のあるものが新鮮です。
ブリ の天然と養殖の違い
- 天然
身が引き締まっており、適度な脂のりで、さっぱりとした味わいが特徴です。 - 養殖
厚みのある肉質で、年間を通して脂がのっています。また、天然ブリの身は赤いのに対して、養殖のブリは全体的に身が白いのが特徴です。
ブリ の調理のポイント
ここでブリを簡単に美味しく食べるコツを知って、調理に活かしてみましょう。
ブリの下処理の方法
ブリは、特有の臭みを持っているため、下処理をほどこすことで美味しく食べることができます。
- 塩をふる
バットにブリの切り身を置き、適量の塩を全体に降ります。10分ほど置いた後、余分な水気をキッチンペーパーで拭き取ります。塩を用いることで、下味をつけるとともに、臭みを抑えます。 - 熱湯をかける
ブリに、熱湯をかけることで臭みのもととなる脂・血合い、ぬめりなどを取り除きます。 - マスキングする
生姜や長ねぎなどには、魚の生臭いにおいをマスキング(香味成分で魚の臭みを隠す)する効果があります。
ブリ の保存方法
次に、ブリの保存方法をご紹介します。生魚は、鮮度が落ちやすいため、すぐに使わない場合は冷凍保存するのがおすすめです。
ブリ の冷蔵保存
ブリの切り身は、水気を拭き取ったら、一切れずつラップに包んで、保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。日持ちはしないため、早めに使い切ります。基本的には当日食べ切るようにします。
ブリ の冷凍保存
ブリの切り身は、水気を拭き取ったら、一切れずつラップに包んで、保存袋に入れて冷凍庫で保存します。保存の目安は冷凍庫で2週間から3週間程度です。
ブリ の解凍
冷蔵庫で自然解凍や電子レンジで解凍のほか、凍ったまま調理が可能です。
「ブリ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
ブリは、加熱をして、皮や骨を取り除き、粗くほぐしたものを離乳食後期(生後9~11カ月ごろ)から与えられます。
「保存した食材」を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。
まとめ
刺身やブリ大根、照り焼き、しゃぶしゃぶなどにして食べることが多い「ブリ」。
現在は、養殖技術の発達により、一年中美味しいブリが手に入りますが、本来の旬は「冬」です。
旬の時期のブリは、適度な脂のりでうま味が豊富です。ぜひ、旬の新鮮なブリで、この時期ならでは味を堪能してみてください。