「とうもろこし」は、15世紀末にコロンブスがアメリカ大陸からスペインへ持ち帰ったことがきっかけで世界に広まり、その後、1579年にポルトガル人によって初めて日本に伝えられました。
現在では、とうもろこしは日本の夏の風物詩として親しまれ、様々な料理やお祭りで楽しまれています。
保育園や幼稚園の給食では、とうもろこしを使ったかき揚げやスープ、サラダなどバラエティ豊かな料理を提供しています。
子どもたちが美味しさを楽しめるよう、とうもろこしの風味や甘みを引き出し、食欲をそそるメニューを提供することを心掛けています。
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とうもろこし の旬
とうもろこしの旬は7~8月ごろです。
とうもろこし の栄養
とうもろこしは、世界三大穀物の一つであり、炭水化物が豊富な野菜です。また、ビタミンB1やB2、ビタミンEなども含まれており、粒の薄皮には食物繊維が多く含まれています。
おいしい「とうもろこし」の選び方
とうもろこしは、皮の緑色が濃く、ひげが茶褐色でフサフサしているもの、また、粒の大きさが均一であり、実がしっかりと詰まっているものを選ぶとよいでしょう。
とうもろこし の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「とうもろこし」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
とうもろこしは、しっかりとした皮に包まれているため、常温で長持ちしそうですが、実は非常に傷みやすい野菜です。収穫後すぐに鮮度が落ち始めるため、とうもろこしを購入したら、その日のうちに食べるのがおすすめです。
とうもろこしを直ぐに茹でる
とうもろこしを手に入れたら、できるだけ早く茹でましょう。収穫直後のとうもろこしは特に甘みがあり、鮮度が高い状態で食べることができます。
とうもろこしの皮は茹でる直前に取り除く
鮮度を保つために、緑のとうもろこしの皮は、茹でる直前に取り除くことがおすすめです。
とうもろこし の保存方法
次に、とうもろこしの保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
- 生のとうもろこし
とうもろこしは、皮付きのまま新聞紙で包み、なるべく野菜室で立てて保存します。保存の目安は通常、2〜3日程度です。ただし、なるべく早めに食べることがおすすめです。 - 茹でたとうもろこし
とうもろこしは茹でたあと、粗熱をとって1本ずつラップに包み、冷蔵室へ。保存の目安は3日程度です。
冷凍保存
- 茹でとうもろこし
茹でとうもろこしは、硬めに茹でて実をはずして冷凍用の保存袋へ。保存の目安は冷凍庫で1カ月程度です。 - 生のとうもろこし
とうもろこしは、皮付きのままラップで包んで、冷凍用の保存袋へ。保存の目安は冷凍庫で2カ月程度です。
解凍について
とうもろこしを冷凍してから煮たり焼いたりする場合、事前の解凍は必要ありません。皮をむいた後、冷凍のまま加熱料理に使用することができます。 茹でて実から外したとうもろこしも、スープやチャーハンなどにそのまま活用できます。
「とうもろこし」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
とうもろこしは、離乳食初期(5~6カ月ごろ)から与えられます。ただし、粒には薄皮がついているため、やわらかく茹でて薄皮を取り除き、裏ごししてから与えると良いでしょう。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。
まとめ
食育の一環として、子どもたちに、とうもろこしの皮むきを手伝わせることはおすすめです。
包丁や火を使わずに行えるため、保育園や幼稚園、学校でも取り入れられています。
ぜひ、子どもたちにとうもろこしの歴史や旬などを聞いてもらいながら、皮むきの体験を通して食材の大切さを学んでもらいましょう。