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「れんこん(蓮根)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

れんこんはシャキシャキとした食感が魅力の野菜で、ハスの地下茎が肥大した部分を食用とします。地下茎の形状により、中国種と在来種があり、中国種は節間が短く、太くふっくらとしており、在来種は節間が長く、ややほっそりとした特徴があります。現在では、病気に強いとされる中国種が主流となっています。

保育園や幼稚園の給食では、れんこんをきんぴらや汁物などに加えたり、刻んでハンバーグの材料として使用したりします。

「れんこん(蓮根)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】
「れんこん(蓮根)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

れんこん の旬

れんこんの旬は、11~3月です。

れんこん の栄養

れんこんには、ビタミンCやカリウムなどが含まれています。特にれんこんのビタミンCは、でんぷんによって守られているため、茹でても壊れにくい特徴があります。

おいしい「れんこん」の選び方

れんこんは、重量感があり、太くてまっすぐなものを選びましょう。また、つやがあるものが良品です。

れんこん の調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「れんこん」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

  • 皮をむく
    れんこんの皮は、ピーラーを使って簡単にむくことができます。
  • 酢水にさらす
    れんこんは、皮をむくと黒く変色してしまいます。切ったらすぐに水や酢水につけておくとよいでしょう。浸す時間は5分ほどが目安です。
  • 鉄鍋での調理は避ける
    れんこんに含まれるポリフェノールの一種である「タンニン」は、鉄と反応して黒く変色します。色鮮やかに仕上げたい場合は、鉄鍋の使用は避ける方が無難です。

れんこん の保存方法

次に、れんこんの保存方法をご紹介します。

常温保存

泥がついたものは泥付きのまま、湿らせた新聞紙などに包んで、直射日光が当たらない涼しい場所で保管しましょう。保存の目安は1週間程度です。

冷蔵保存

  • 丸ごと(土や節がついているもの)
    キッチンペーパーで包み、保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。 1週間程度保存可能です。
  • カット済み
    カット済みのれんこんは、しっかりラップで包んで保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。保存の目安は1週間程度です。

冷凍保存

れんこんは、5mm程度にカットして、酢水にさらして水気を拭き、冷凍用の保存袋に入れましょう。保存の目安は1カ月程度です。

解凍について

凍ったまま、炒め物や煮物などに使うことができます。また、サラダや和え物に使用する場合は、軽く茹でてから使用します。

「れんこん」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

れんこんは、繊維があって硬い食材なので、与える場合は離乳食後期(9~11カ月ごろ)からがおすすめです。与える際には、すりおろしてとろみとして利用するとよいでしょう。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

子どもに話したい「れんこん」の話 ~お正月にれんこんが使われる意味って?

お正月の料理である「酢れんこん」や「筑前煮」に使われるれんこんは、単なる材料ではなく、特別な意味が込められています。れんこんに複数の穴が空いていることから、「将来の見落としがよくなる」という意味や、「ん」がつくことから「運(うん)」が結びつく縁起の良い食材とされています。

「筑前煮」と「お煮しめ(おせち三の重)」の違いは?

「筑前煮」と「お煮しめ」は、見た目はよく似ていますが、”別の料理ですか?”と良く質問されます。簡単に答えを言わせていただくと、「作り方が違う」と言えます。

  • 「筑前煮」は、「がめ煮」とも呼ばれ、福岡県の郷土料理で、すべての材料をひとつの鍋で一緒に炊き上げます。
  • 「お煮しめ」は、 椎茸、高野豆腐、ゴボウ、ニンジン、筍などの具材を、それぞれ「別々」にその素材にあった味付けに炊き上げて、最後にすべての具材を盛り合わせます。

これが、「筑前煮(がめ煮)」と「お煮しめ」の違いです。

まとめ

れんこんは、加熱して食べることが多い野菜ですが、生でも食べることができます。きんぴらや炒め物以外にも、ピクルスやサラダなどで味わうことがおすすめです。

生で食べる際には、旬の新鮮なれんこんを選ぶとクセが少なく、より美味しく楽しめます。

※保育園や幼稚園の給食では、食中毒予防の観点から、生野菜はお出ししていません。ご家庭で食べさせる場合は、薄い葉物は子どもが噛みにくいため、奥歯が生えそろった1歳ごろを目安にしましょう。 また、硬い野菜は咀嚼力がついてくる3歳ごろが良いと言われています。

「れんこん(蓮根)」を使ったレシピのご紹介

「れんこんの肉団子スープ」お母さんの味・昭和の和食レシピ
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