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こどもに教えてあげたい “使いやすい・キレイに見える”「お箸の持ち方・使い方」【お家で食育コラム vol.2】

「お箸の持ち方、お箸のマナー」は難しいと考えていませんか?
大人になっても、なかなかうまくできないとおっしゃるがとても多いのが「お箸の持ち方・使い方」です。

第二回目の「お家でできる食育コラム」は、「こどもに教えてあげたい “使いやすい・キレイに見える”「お箸の持ち方・使い方」についてお話しします。

目で見てわかりやすいように、詳細な図と説明を作りましたので、ぜひご覧ください。

このコラムを書く前に、「お箸の持ち方」とインターネットで調べてみたところ…
「正しい持ち方」という言葉をたくさん見つけました。

「正しい」と言う言葉の対極には、必ず「正しくない」という言葉が浮かんできます。

ご飯を食べるのは とても楽しいこと。そこに正しい、正しくないを言ってしまうのは、とても残念で窮屈です。

ですので、あえて提案したいのは、上手に箸を使えたら、「ご飯が食べやすい」し、「所作が美しい(お箸を持って動かす動作がキレイにカッコよく)」なりますということです。

マナーが良く見えたり、上品に見えるのは、私自身もとても憧れることです。

ですので、「正しく持たないとダメ」ではなく、「食べやすいよ、すごくカッコよく見えるよ」と、お子さんに教えていただきたいのです。

お箸を使いやすく、そして見た目もキレイに食べよう!

箸を持つ場所は、箸の先端から約2/3の位置

1.【上の箸】1本目の箸を持ちます(動かす方の箸)

  • 「上の箸」を鉛筆を持つような感じで持ちます。
    ※「親指」、「人差し指」、「中指」の3本の指で軽く箸を持ちます。
  • 「親指」の付け根あたりに箸の下の部分を当てて、「人差し指」と「中指」で箸の上の部分を支えます。

2.上の箸を下に動かしてみよう(人差し指で)

  • 箸を下の方へ動かしてみましょう。
  • まずは、「人差し指」だけを使って、下にさげて、指をもとに戻します。
    ※何度も動かしてみましょう。

3.【上の箸】2本の指を使って箸を上に動かしてみよう(人差し指と中指

  • 「人差し指」と「中指」の2本の指で、箸を上に動かしてみましょう。
  • 「中指」を上に上げて、箸を上げたり下げたりしてみましょう。
    ※最初は動かしにくいと感じると思いますが、何度もやっていくとうまく動くようになります。

4.【下の箸】もう1本の箸を持ちます

  • 下のお箸は、「親指」の付け根のところではさみ、「薬指」の爪の横にあてて固定します。
    ※下の箸は、固定させて動かさないようにします。

5.【上下の箸】2本の箸を持って、箸先をそろえる

  • 2本の箸を持って、箸の先がバラバラになっていたら、箸先をそろえてもちます。

6.【上下の箸】下の箸は動かさず、上の箸だけを動かす練習をしよう

  • 上下のお箸を持って動かす練習をしましょう。
  • 食べものををつまむ際は、基本的に「下の箸」は動かしません。(安定させる役割になります。)
  • 「中指」と「人差し指」と「親指」で上の箸を動かし、箸先を開いたりすぼめたりします。

お子さんに教えているうちに、自分も正しく持てるようになったというお母さんもいました。

慣れないうちは、難しく感じると思います。
(手がつってしまう~ と言われる方もいました。)

ですが馴れてしまうと、使いやすい、こぼさなくなった、米粒ひとつひとつもキレイにつかめるようになったなど、喜ばれる方が多いです。

お家でできる食育のヒント(お箸の練習 編)

一般的に、こどもが箸を使い始める時期は3歳から5歳頃が多いです。
【箸の長さの選び方】初めてのお箸は、約13cm~14cmをお選びください。

以下に箸の使い始める時期とその特徴について詳しく説明します。

  • 3歳 … スプーン、フォークを使えるようになる時期
    箸の練習を始めるのに適しています。誰かが補助しながら持ち方を教えてください。3歳は、集中力や手先の器用さがないため、練習時間は短めで楽しく行うようにしてください。
  • 4歳徐々に自分で箸で食べられるようになる時期
    箸を使うための握力や細かい動きができ、手先の器用さも発達してきます。箸を使う機会を増やすと良いでしょう。
  • 5歳入学の前に箸で食べられることを目標にする時期
    自信を持って多くの子どもが箸を使えるようになります。正しい持ち方や食事のマナーも一緒に教えましょう。

箸の使い方を教える際は、以下のポイントを心がけましょう

  • お箸の練習は、食事の時間以外で:
    「箸は食べるときに使うもの」と、きちんと説明をしてから、
    最初はつかみやすいアイテムで練習を始めるのもいいでしょう。こどもが興味を持てるように髪の毛につけるポンポンのようなものを容器から他の容器にうつすなどします。あくまでも練習であることをしっかり説明してから行いましょう。
  • 馴れてきたら食べやすい食材で実際に食べながら練習する:
    ご飯を小さく丸めたも、食パンを切ったものなどがつかみやすいです。
  • たくさん褒めて、練習時間は短めで:
    なかなか集中力が続かないので練習時間は短く、少しでも上手に使えたら、たくさん褒めて自信を持たせてあげましょう。

大人になって箸の持ち方を直すのは大変です(実際に私もそうでした…)。
ですので、小さなうちから持ち方になれると、それが普通になります。

ぜひみなさんで挑戦していただきたいです。