かぼちゃ(南瓜)は、アメリカ大陸原産の野菜で、コロンブスによってヨーロッパに持ち帰られ、世界中に広まりました。
日本には、16世紀中頃、ポルトガル人によって伝えられました。その際、カンボジア産のうりと紹介されたことから、カンボジアが変化して「カボチャ」と呼ばれるようになったと言われています。
保育園・幼稚園の給食では、茹でて煮物やサラダに使用しています。
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かぼちゃ の旬
かぼちゃの旬は、主に夏と秋から冬にかけての2つの時期に分かれています。収穫のピークは夏で、冬には夏に収穫したかぼちゃが追熟されて市場に出回ります。
かぼちゃ の栄養
かぼちゃにはビタミンA(β-カロテン)、ビタミンE、ビタミンCなどが含まれており、その中でもビタミンA(β-カロテン)の含有量が多いことから、「緑黄色野菜の王様」と呼ばれることもあります。
おいしい「かぼちゃ」の選び方
美味しいかぼちゃを選ぶ際は、ヘタがひび割れしてコルクのようになっているものや、手に取った時にずっしりと重みを感じるものがおすすめです。
かぼちゃ の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「かぼちゃ」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
- 下処理の方法
まず、かぼちゃのヘタとワタを取り除き、お好みの大きさにカットします。皮も食べられますが、傷や汚れがある部分は包丁で丁寧に取り除きましょう。 - 面取りのコツ
かぼちゃを面取りすると、煮崩れを防ぎ、見た目も美しく仕上がります。ただし、かぼちゃは硬いので、面取りは慎重にゆっくり行うようにしましょう。ピーラーを使用すると手軽に面取りができます。
かぼちゃ の保存方法
次に、かぼちゃの保存方法をご紹介します。
常温保存
かぼちゃは新聞紙やキッチンペーパーで包み、ヘタを上にして冷暗所に置くと2~3か月程度保存可能です。ただし、夏場や暖房の効いた冬場は、冷蔵保存がおすすめです。この場合、丸ごと新聞紙に包んで、冷蔵庫の野菜室に入れてください。
冷蔵保存
カットしたかぼちゃは、種とワタを取り除き、食べやすい大きさにカットしてラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。
保存の目安は1週間程度です。
冷凍保存
かぼちゃは使いやすい大きさにカットし、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。保存の目安は1カ月程度です。
解凍について
凍ったまま、煮物や汁ものなどに活用できます。
「かぼちゃ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
かぼちゃは、加熱するとやわらかくなるので、離乳食初期(5、6カ月ごろ)から取り入れることができます。加熱後、ゆで汁を加えて、ポタージュやヨーグルト状にしてから与えると良いでしょう。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。
子どもに話したい「かぼちゃ」の話 ~ハロウィンのかぼちゃ、実は最初はカブだった!?~
ハロウィンといえば、中をくり抜いたかぼちゃが定番ですが、実はもともとはカブを使っていたことをご存知ですか?
ハロウィンがアメリカに広まった際、カブの生産量が少なかったため、代わりにかぼちゃが使われるようになったと言われています。
↓ハロウィンの歴史について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
まとめ
煮物、天ぷら、サラダなど、さまざまな料理に使えるかぼちゃ。茹でると柔らかくなり、離乳食初期からでも取り入れやすい野菜です。レパートリーを増やすことで、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年代の方においしく楽しんでいただけます。