節分といえば「鬼は外!福は~、うち!」のかけ声が印象的ですね! 子どもたちが鬼へ向かって元気よく豆まきをしている姿が目に浮かぶのではないでしょうか。
今回はそんな節分の意味や豆まきの由来などをご紹介します。
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節分は昔の人々にとって「大みそか的な日」!
「節分」には「季節を分ける」という意味が込められ、本来、立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立秋(りっしゅう)、立冬(りっとう)の前日を指します。
なかでも昔の日本が大切にしていたのは立春の前日の「節分」です。旧暦では春が1年のはじまりとされ、立春の前日の「節分」は1年の締めくくる、大みそか的な日だったようです。
どうして節分で鬼を退治するようになったの?
昔は病気や災害など目に見えない出来事は邪気(鬼)の仕業だと考えられていました。
とくに季節の分かれ目には体調を崩しやすい人がいたからか邪気が生じやすいとされ、邪気払いをするようになったといわれています。
「豆まきの由来」は中国の風習がきっかけ
豆まきをするようになったのは、中国から悪い鬼を追い払う「追儺(ついな)」という行事が伝わってきたと考えられています。
日本ではこれが奈良時代には伝来。「豆まき」として庶民に広がったのは室町時代のようです。
子どもたちと楽しもう!「節分の日の過ごし方」
ここで簡単に豆まきのやり方をご説明いたします。ぜひ、子どもたちと一緒に楽しんでくださいね。
なお、5歳以下のこどもは誤嚥の可能性があるため、豆やナッツ類など、硬くてかみ砕く必要のある食品は食べさせないでください。
※豆やナッツ類など、硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子どもには食べさせないでください。誤嚥の可能性があります。
⇒消費者庁の注意喚起は>>こちら
1.福豆を準備しよう
鬼は夜にやってくると考えられているので、日暮れまでに豆は炒っておき、枡に入れて神棚に供えておきます。
※福豆とは炒った大豆のことです。
2. 時間になったら鬼退治スタート!
日が暮れたら玄関や窓を開けて、奥の部屋から鬼退治をはじめましょう。
「鬼は外!」と声をだしながら2回豆まきを行い、すばやく玄関や窓をしめます。続いて「福は~、うち!」とかけ声をかけながら家の中に向かって豆を2回まきます。
最後に玄関まで豆をまいたら鬼退治は終了です。
3. 歳の数だけ豆を食べよう!
1年の健康を願って年齢の数、もしくは1つ多く豆を食べる、「年とり豆」をやったら終わりです。
※豆まきの作法は地域によってさまざまです。
豆まきで鬼退治! 今年も元気で過ごそう!
炒った豆をまくのは、「魔物の目(魔目=まめ)を射る」ことができると考えられ、豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅=まめ)」に通じています。
今年も悪い邪気を追い払うためにも子どもたちと豆を投げて元気に過ごしていきましょう☆
「恵方巻」の由来は?食べ方は?
節分といえば「恵方巻」を思いだす方も多いと思いますが、恵方巻の起源には諸説あるようです。
大阪の花街で節分の時期に海苔巻きを恵方に向かって食べた。大阪道頓堀で海苔業界によるイベントがあり、そこで巻き寿司の早食い競争が行われた… など、いずれも大阪が発祥とされているようです。
1980年代にコンビニエンスストアが恵方巻を節分に合わせて販売するようになり、全国的に認知されるようになったようです。
恵方巻は、節分の夜にその年の「恵方(縁起の良い方向)」を向いて、願い事を思い浮かべながら言葉を発せずに最後まで食べきると良いとされています。
保育園や幼稚園のこどもたち、そして高齢の方が食べるときには、無理せず、よく噛んで、喉に詰まらせないように、保護者や周囲の方がしっかりと注意するようにしましょう。
※「季節の行事コラム」は、保育園・幼稚園・こども園で年中行われる季節行事をこどもたちに説明するための解説コラムです。イベントの由来、行事食、歴史など内容を盛りだくさんでお届けしています。
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