調味料の「さしすせそ」とは、和食の味付けの基本になる5つの調味料のこと。また、その使用する順序を覚えるための語呂合わせです。
第2回目は「しょうゆ(醤油)」についてです。
- さとう(砂糖)
- しお(塩)
- す(酢)
- せうゆ(醤油)
※旧仮名遣いです - みそ(味噌)
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「しょうゆ(醤油)」は、私たち日本人の食卓に欠かせない調味料です
目玉焼きや焼き魚にかけたり、煮物の味付けに使ったりと、日々の食卓で大活躍! 醤油をかけるだけで食欲がわく子も多いですね。
今回は、そんな醤油の起源や料理に役立つ底力などをご紹介しながら醤油の魅力について再発見していきます。
「しょうゆ(醤油)」の起源は味噌の副産物!?
醤油の起源にこんなお話があります。
1200年代の半ば、中国(宗)に渡った信州の禅僧、覚心が味噌の醸造方法を日本に持ち帰り、村人に味噌の作り方を教えました。
その際、たまたまその桶の底にたまった液体が、ことのほか美味しかったことから、醤油が生まれたといわれています。
「しょうゆ(醤油)」の原材料の話題から食育にもつなげてみよう!
醤油の原材料は「大豆」、「小麦」、「塩」の3つ。
なかでも、質のよい大豆を使うことが醤油の美味しさを決める秘訣といわれています。
醤油はそのまま使ったり、砂糖や塩など、ほかの調味料と合わせたりと、さまざまなかたちで、料理に使われています。
醤油には美味しさを決める要素である五味、(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)がバランスよく含まれており、ほかの調味料との相性がとてもよいのです。
五味のうちどれか一つが際立つことなく、ほかの調味料のよさを引き出したり、深めたり。和風から洋風の料理まで、美味しくしてくれる力があります。
子どもにも「醤油が何からできているか、醤油がどのようにできたか」を教えてあげましょう。醤油に興味を持つきっかけにもなり、食育にもつながりますよ☆
料理に役立つ「醤油の 3つの底力」
料理を美味しくする醤油は、ほかにも様々な働きがあるようです。
ここで、知っておきたい3つの底力についてご紹介しますね。
- 殺菌力
醤油に含まれる塩分と有機酸によって食材の日持ちに役立っています。昔ながらの醤油漬けや佃煮などはこの殺菌力を利用したものといわれています。 - 臭みを消す
醤油に含まれる香りや色の成分が、材料の生臭みを還元したり、覆い隠したりする働きがあります。 - 塩味を和らげる
漬物など、塩辛いものに醤油をかけると、塩味が和らぎます。これは醤油に含まれる有機酸に塩味を和らげる働きがあるためです。
「しょうゆ(醤油)」は家族の食卓を豊かにしてくれる万能調味料
そのまま料理にかけてもよし、ほかの調味料と合わせてもよしと幅広い使い方ができるのが醤油の魅力ですね。
日々の食卓に欠かせない調味料だからこそ、子どもと一緒に醤油の原材料など話し合ってみるとよいでしょう。
食事に親しみを感じると同時に、子どもの食べる意欲にもつながります。