「きゅうり(胡瓜)」は 、インド北西にあるヒマラヤ山麓原産の野菜で、原産地インドでは、3000年以上前から栽培されていたとされます。
かつては黄色く熟した実を食用としていたことから「黄瓜(きうり)」とも呼ばれていました。
しかし、苦味が強く甘くなかったため、次第に緑色の未熟な実を食べるのが一般的になりました。
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きゅうり の旬
「きゅうり(胡瓜)」の旬は6~8月ごろ。
きゅうり の栄養
きゅうりは、β-カロテン(ビタミンA)やビタミンC、葉酸、カリウムなどのビタミン・ミネラルが含まれていますが、約9割以上は水分から出来ています。
また、100g あたりたったの 13 kcalと低カロリーなため、1980 年代に「最もカロリーの低い果実(Least calorific fruit )」としてギネスに登録されたことで知られています。
おいしい「きゅうり」の選び方
最近は品種改良によりイボがないものも出回っていますが、一般的には、表面が濃い緑色でイボがしっかりとがっているもの、太さが均一なものがおすすめです。
きゅうり の調理のポイント
イボだけでなく、苦味や青臭さが少ないきゅうりも出回っていますが、苦味や青臭さが気になる場合は、以下を試してみるとよいでしょう。
保育園や幼稚園のこどもたちの中にも苦手な子もいるかもしれませんが、ちょっとした工夫で食べられるようになるかもしれません。
きゅうり の「苦味対策」には
きゅうりには苦味成分「ククルビタシン」が含まれています。
この成分は両端に多く含まれているため、両端を1㎝ほど切り落としてから、さらに端周りの皮も取り除きます。
きゅうり の「青臭さ対策」には
きゅうり特有の青臭さが気になる場合は、皮を取り除くのがおすすめです。
ピーラーを使うと、薄くきれいにむけます。
例)スープや炒め物などに
「きゅうり」の皮をすべて取り除く、またはしま模様上にするなど。
きゅうり の保存方法
次に、ご家庭でのきゅうりの保存方法をご紹介します。
きゅうり の冷蔵保存
水気を拭き取ってから保存用の保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。保存の目安は10日程度です。
きゅうり の冷凍保存
きゅうりは成分の9割以上が水分のため、そのまま冷凍してしまうと食感が悪くなってしまいます。塩で揉み、しっかり水分を出してから冷凍するようにしましょう。
- きゅうりは輪切りにし、軽く塩で揉む。
- しんなりしてきたら水気をしぼり、小分けにして、ラップで包む。
- さらに冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫へ。保存の目安は1か月程度です。
きゅうり の解凍
自然解凍してポテトサラダや酢の物などに使えます。
「きゅうり」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
きゅうりは、皮をむいて、すりおろして加熱したものを離乳初期(生後5、6カ月ごろ)から与えられます。
「保存した食材」を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。
まとめ
シャキシャキとみずみずしい「きゅうり」は、スライスや千切りにしてサラダに取り入れたり、たたいて酢の物や和え物に使ったりと、さっとできるメニューに大活躍。
あと一品欲しいときや緑のおかずが欲しいときにぜひ取り入れてみてください。