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「さやいんげん」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ 【食育コラム】

「さやいんげん」は、「いんげん豆」をさやごと若取りした、中南米メキシコ周辺原産のマメ科野菜です。
江戸時代初期に来日した中国僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)」が持ち込んだことから「いんげん」と呼ばれるようになったと言われています。
しかし、実際に隠元(いんげん)が伝えたのは別種の「ふじ豆」だったという説もあり、はっきりわかっていません。

関西地方では「ふじ豆」のことを「いんげん豆」と呼ぶこともあります。

「さやいんげん」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ 【食育コラム】

さやいんげん の旬

「さやいんげん」は一年中、スーパーで出回っていますが、6~9月ごろが旬の夏野菜に入ります。

保育園や幼稚園の給食の献立にも目にすることが多くなるのではないでしょうか。

さやいんげん の栄養

「さやいんげん」は緑黄色野菜の一種で、β-カロテン(ビタミンA)が豊富に含まれています。

また、ビタミンB1・B2、ビタミンC、カルシウム、鉄なども含みます。

おいしい「さやいんげん」の選び方

「さやいんげん」は、さやの色が鮮やかで、黒い斑点がないものを選びましょう。

また、豆の形がくっきり盛り上がっているものは育ち過ぎなので避けます。

さやいんげん の調理のポイント

保育園・幼稚園のこどもたちが美味しく食べられるよう、さやいんげんをおいしく食べるコツを知って、給食やご家庭での調理に活かしてみましょう。

さやいんげん の筋を取り除く

最近のさやいんげんは品種改良により、筋がないものも出回っているため、まず筋があるか確認してから調理します。

給食では筋が多いと少し食べづらいこともありますので、注意しましょう。

筋がある場合は、へたの先を筋がある方向に折って、ついてくる筋をゆっくり引っ張って取り除きます(反対側にある筋も、同じように取り除きます)。

さやいんげん を茹でる

茹で過ぎるとやわらかくなり過ぎてしまうので、さっと茹でるのがコツです。

もちろん、こどもたちの食べやすさを優先して、保育園給食では少し柔らかめに仕上げるのもありです。

さやいんげん の保存方法

次に、ご家庭での「さやいんげん」の保存方法をご紹介します。

さやいんげん の冷蔵保存

「さやいんげん」は、保存用の袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

保存の目安は3~4日程度です。

さやいんげん の冷凍保存

さやいんげんは、日持ちがしないため、すぐに使わない場合は冷凍で保存しておくのがおすすめです。

冷凍することで、火の通りがよくなります。また、カットして冷凍しておけば、あと1品必要なときにも使いやすくなるのもよいでしょう。

冷凍保存の目安は、“長いまま”、“カットしたもの”、どちらも1か月程度です。

  • 長いまま
    ヘタや筋を取り除き、冷凍用の保存袋に入れて冷凍室へ。使う際は、お好みの長さに切ってから使用します。
  • カットしたもの
    ヘタや筋を取り除き、3~4㎝の長さに切ったら冷凍用の保存袋に入れて冷凍室で保存します。

さやいんげんの解凍

凍ったまま炒め物や汁ものなどに使用できます。

「さやいんげん」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

さやいんげんは、離乳食初期(生後5、6カ月ごろ)から与えられますが、筋などがあるため、急いで取り入れる必要はありません。与える場合は、筋とヘタを取り除き、やわらかく加熱して、裏ごししてなめらかにしてからあげましょう

。離乳食後期(9~11カ月ごろ)は、筋とヘタ取り、やわらかく加熱して、小さく切り、とろみをつけて与えます。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

まとめ

鮮やかな緑色が印象的な“さやいんげん”は、いろんな料理に使える万能野菜。色よく茹でて和え物やお浸しなどにしてみるとよいでしょう。

料理の見栄えも華やかになり、保育園の給食、こども園・幼稚園の給食、お弁当の1品にもおすすめです。

さやいんげん」を使ったレシピのご紹介

お母さんの味「いんげんの胡麻和え(ごまあえ)」昭和のレシピ
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