日本人に親しまれている海藻、ひじき。採れたてのひじきは渋みがあり、蒸煮や乾燥の工程を経て店頭に並びます。
食料としてのひじきの歴史は古く、遺跡から縄文時代にはすでに食されていたと考えられています。
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ひじき の旬
4~5月ごろ。乾燥ひじきが一般的ですが、旬の時期は生のひじきも出回ります。
ひじき の栄養
ひじきは、ビタミンA(β-カロテン)、鉄、カルシウム、食物繊維、ヨウ素など、さまざまな栄養素が豊富に含まれ、健康志向の高い方に人気の食材です。
特にカルシウムの含有量は海藻の中でもトップクラスと言われています。
おいしい「ひじき」を選ぶポイント
ひじきは黒くツヤがあり、太さがそろっているものを選びましょう。
ごみが入っていないか確認するのも忘れずに。
ひじき の調理のポイント
ひじきをおいしく食べるコツを知って、調理に活かしてみましょう。
- 水で戻す
乾燥ひじきは、20~30分程、水で戻してから使います。時間がない場合は90度前後のお湯で戻してください。10分程で戻ります。 - 油と一緒に
ひじきに含まれているビタミンA(β-カロテン)は、油と一緒に調理すると吸収率がアップします。炒め物や揚げ物料理にもおすすめです。
ひじき の部位による使い方
ひじきには、ひじきの芽を集めた「芽ひじき」、ひじきの茎を集めた「長ひじき」があります。
- 芽ひじき
やわらかく、和え物やサラダに向きます。 - 長ひじき
歯応えがあり、炒め物や煮物に取り入れるのがおすすめです。長くて使いにくい場合は、戻してからお好みの長さにカットしてから使ってください。
ひじき の保存方法
次に、ひじきの適切な保存方法をご紹介します。
未開封の ひじきの保存方法
日の当たらない風通しの良い場所で1~2年間、保存できます。開封後は、空気を抜いてから、密閉容器に入れて保存してください。
水戻し後の ひじきの保存方法
水気を切った後、冷蔵室に入れます。日持ちはしないので、早めに使い切りましょう。
ひじきの茹でたものの 保存方法
水で戻したひじきはさっと茹で、水気をしぼって、冷蔵室へ。こちらも早めに使い切ってください。冷凍する場合は、小分けにすると調理するときに使いやすくなります。保存の目安は冷凍室で1か月程度です。
「ひじき」を離乳食に取り入れる時期と固さの目安
ひじきは、やわらかく茹でて、細かくみじん切りにしたものを離乳食中期(生後7、8カ月ごろ)から与えられます。
「保存した食材」を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。
まとめ
乾物で長期保存が可能なひじきは栄養豊富。ビタミンやミネラル、食物繊維と、現代人の不足がちな栄養素の補給に役立ちます。ぜひ、煮物やサラダ、炒め物などお好きな料理に取り入れてみましょう。
※保存期間・茹で戻し時間などはあくまで目安です 。