「ズッキーニ」は、見た目はきゅうりのようですが、実はかぼちゃの仲間に属しています。その名前も、イタリア語で「小さなかぼちゃ」という意味を持っています。
保育園や幼稚園給食では、トマトと一緒に煮込んだり、汁物に入れたりすることがあります。
水分が多く、柔らかい食感のズッキーニは、子どもたちが食べやすい食材のひとつです。
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ズッキーニの旬
ズッキーニは、一般的に6月から9月ごろが旬とされています。
ズッキーニの栄養
ズッキーニには、β-カロテン(ビタミンA)やビタミンC、カリウムなどが多く含まれています。
おいしい「ズッキーニ」の選び方
ズッキーニは、表面にツヤがあり、太さが均一なもの、皮がやわらかく、切り口は、みずみずしいものを選びましょう。
ズッキーニの調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「ズッキーニ」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
ズッキーニを生で食べる場合
ズッキーニは通常、加熱して食べることが一般的ですが、実は生食も可能です。薄切りにして塩で軽く下ごしらえし、それからピクルスや浅漬けとして活用することができます。
ズッキーニを加熱する場合
お味噌汁やカレーの具、天ぷらなど、様々な料理に利用できます。
ズッキーニの保存方法
次に、ズッキーニを保存する方法についてご紹介いたします。ズッキーニは乾燥しやすく、味が落ちやすいため、できるだけ早めに消費することがおすすめです。
しかし、すぐに食べきれない場合は、冷蔵や冷凍保存をすることで美味しさを保つことができます。
常温保存
ズッキーニを常温で保存する場合は、1本ずつ新聞紙で包んで、直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管しましょう。
冷蔵保存
- 丸ごと
ズッキーニを丸ごと冷蔵する場合は、水分が抜けると味が落ちてしまうため、クッキングペーパーなどで包んでから保存袋に入れて野菜室へ。保存の目安は1週間程度です。 - カット済み
カット済みのズッキーニは、傷みやすいため切り口をしっかりラップで包み、保存袋に入れて、野菜室で保存します。早めに使い切りましょう。
冷凍保存
ズッキーニを輪切りにして、冷凍用の保存袋に入れます。水分が多いズッキーニの場合は、重ならないように並べて冷凍することが重要です。保存の目安は1カ月程度です。
解凍について
凍ったまま炒め物や汁物へ。生のまま使えるため、自然解凍してサラダや和え物にも活用できます。
「ズッキーニ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
離乳初期からでもズッキーニは与えることができますが、アクが含まれているため、離乳食中期(7〜8カ月ごろ)からの導入がおすすめです。与える際には、皮をむいてやわらかく茹で、みじん切りにしてから与えるようにしましょう。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。
まとめ
ズッキーニは通常は緑色ですが、黄色や丸い形状、開花直前の花が咲いた品種も存在します。
クセがなく、様々な料理に利用できるため、料理の幅も広がります。ぜひ、ズッキーニの独特な食感とみずみずしい味わいをお楽しみください。
※保育園や幼稚園の給食では、食中毒予防の観点から、生食ではお出ししていません。
※保存期間などは、あくまで目安です。