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「なす(茄子)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

「なす(茄子)」は、インドが原産地とされ、中国、朝鮮半島、東南アジアを経由して日本に広まったと言われています。
なすの名前の由来には、夏に実をつけることから「夏実」や夏に美味しいことから「夏味(なつみ)」、また昔のなすは現代のものよりも酸味があったため「中酸実(なかすみ)」から変化して「なす」と呼ばれるようになったなど、複数の説があります。

なすは果肉がスポンジ状であるため、調味料をよく吸収し、揚げ物や煮びたしといった料理との相性が非常に良い特徴があります。

保育園や幼稚園の給食でも、煮びたしや麻婆茄子など子どもたちに人気のあるメニューです。

「なす(茄子)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

なす の旬

なすは、夏から秋にかけての7月から9月ごろが美味しい時期とされています。
また、夏の終わりから初秋にかけて収穫されるものは「秋なす」と呼ばれています。

なす の栄養

なすは、水分が主成分であり、栄養素の含有量は多くありません。ただし、なすにはカリウム、葉酸、食物繊維などが含まれています。

また、なすが特徴的な紫色は、アントシアニン系の色素成分によるものであり、抗酸化作用を持つポリフェノールの一種が含まれています。

おいしい「なす」の選び方

なすは、表面の色つやがよく、紫が濃いもの、また、ヘタにトゲがあるものがよいとされています。

なす の調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「なす」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

  • アク抜き
    なすを切った後、すぐに使用する場合はアク抜きをする必要はありません。また、変色が気になる場合は、即座に調理に使うことでなすを美味しく調理することができます。
  • 味を染み込ませやすくするには
    なすの皮に切れ目を入れると味が染み込みやすくなります。

なす の保存方法

次に、なすの保存方法をご紹介します。

常温保存

涼しい季節は、2日程度なら常温保存が可能です。 その際、1本ずつ新聞紙で包んで冷暗所になるべく立てて保存します。

冷蔵保存

なすは、キッチンペーパーで包んで保存用袋に入れ、野菜室で保存します。保存の目安は通常7日程度です。

冷凍保存

なすは、輪切りにして、冷凍用の保存袋に入れて冷凍室へ。保存の目安は1カ月程度です。

解凍について

凍ったまま煮物や、スープなどに活用できます。

「なす」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

なすは、皮がかたく、アクもあるため、離乳食初期では積極的に与える必要はありません。
与える場合は離乳食中期(7~8カ月ごろ)から皮をむいて、しっかり加熱してからあげましょう。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

まとめ

なすは、味が淡泊なため、さまざまな料理と組み合わせることができ、子どもたちに多様なメニューを提供できます。

ただし、なすは、果肉がスポンジ状のため、調理するときは油の使いすぎに気を付けましょう。

「なす(茄子)」を使ったレシピのご紹介

「なすの煮びたし」お母さんの味・昭和の和食レシピ