「きんかん(金柑)」は、中国原産の果物です。日本へは江戸時代に渡来し、主に民間薬としてのどの痛みや咳止めに用いられてきました。
「きんかん」の名は、熟すと金色になることに由来します。
保育園・幼稚園給食では、きんかんを出すことがないですが、園庭や畑で実なったきんかんを集めて子どもたちと一緒に食べることがあります。
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きんかん の旬
きんかんの旬は、11~3月ごろです。
きんかん の栄養
きんかんは、栄養豊富な皮ごと食べられるため、きんかん約10個で、1日のビタミンCの必要量がまかなえます。 さらに、ビタミンB群やビタミンEなども豊富に含まれています。
おいしい「きんかん」の選び方
きんかんは、鮮やかなオレンジ色で、表面にハリがあるもの、重みがあるものを選びます。
きんかん の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「きんかん」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
きんかんを皮つきのまま食べる場合
- きんかんは皮がやわらかいため、そのまま食べられます。よく洗ってから、ヘタを取ってから食べるとよいでしょう。
- 種を取り除いてから食べたい場合は、半分にカットしてから爪楊枝などで取り除きます。
※ヘタも、爪楊枝などで取ります。
きんかんを調理して食べる場合
- きんかんは、加熱調理の場合も一般的には皮ごと調理します。酸味があるため砂糖と一緒に調理することで美味しく頂けます。
例)甘露煮やコンポートなど
きんかん の保存方法
次に、きんかんの保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
きんかんは、4~5個まとめてクッキングペーパーで包み、保存袋に入れて野菜室へ。保存の目安は2週間程度です。
常温保存
暖房が効いていない冬場であれば、常温保存が可能です。通気性のよいざるに重ならないように並べて、涼しい場所で保管を。1週間ほど保存できます。
冷凍保存
きんかんは洗い、ヘタを取った後、半分にカットします。次に種を取り除き、4~5個ほどまとめてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。保存の目安は1カ月程度です。
解凍について
冷蔵庫などで自然解凍を行えば、そのままシャーベットのように食べられます。
保存した食材を幼児食に取り入れる場合
子どもに与える場合の保存の目安は、冷蔵で数日、冷凍で2週間以内が目安です。また、食べさせる前は、加熱することでより安全に食べさせられます。
※子どもの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら食べさせてください。
まとめ
最近では、糖度が高い「完熟きんかん」が登場しています。
より甘いきんかんをお求めの方は探してみてはいかがでしょうか。一般的なきんかんと味比べしてご家族と楽しむのもおすすめです。