「目出鯛(めでたい)」に通じることから、縁起物として親しまれている「鯛」。「まだい(真鯛)」という種類が一般的で、鮮やかな体色と姿形から「魚の王様」とも言われています。
脂質が少なくあっさりしているため、離乳食から使用することがあります。
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まだい の旬
「まだい(真鯛)」は、1年中捕れますが、「春」と「秋」が旬です。
まだい の栄養
「まだい」は、高たんぱくで低脂質。また、体にいい不飽和脂肪酸の DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も多く含まれています。
おいしい「まだい」の選び方
まだいは、目が澄んでいて、表面が鮮やかなものを選びましょう。また、身にはりがあるものがよいと言われています。
まだい の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「まだい」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
下処理として「臭み」を、取り除いておくことで、まだい料理が一段と美味しく仕上がります。
臭み取り
- 塩で
水分をキッチンペーパーでふき取り、塩をふります。30分ほどたったら、塩によって出た水分をふき取ります。 - 霜降りで
魚の表面が白くなることから霜降りと言います。 80度くらいのお湯に、さっとまだいをくぐらせます。
まだい の保存方法
次に、まだいの保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
下処理済みのまだいをよく洗い、水気を拭き取ったら、ひと切れずつラップで包んで、保存袋に入れて冷蔵庫へ。日持ちはしないため、早めに使い切ります。基本的には当日食べ切るようにします。
冷凍保存
下処理済みのまだいをよく洗い、水気を拭き取ったら、ひと切れずつラップで包んで、冷凍用の保存袋へ。保存の目安は冷凍庫で、1カ月程度です。
解凍方法について
冷凍したまだいを解凍するときは、冷蔵庫で自然解凍のほか、電子レンジで解凍したり、凍ったまま調理する方法があります。解凍後は生のまだいのように、煮物、揚げ物などに使えます。
まだい を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
まだいは、離乳初期(生後5、6カ月ごろ)に茹でた後、繊維がなくなるまですりつぶし、水分を加えてなめらかなペースト状にしたものを与えられます。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず加熱してから与えます。
まとめ
天然物は市場に出回っている鯛のうち1割ほどと貴重な鯛です。 ぜひ、旬の時期ならではの味を楽しんでみてください。