「きぬさや(絹さや)」とは、若いえんどう豆をサヤごと食べる野菜です。えんどう豆は収穫段階で呼び名が変わり、「きぬさや(サヤエンドウ)」や「グリーンピース」などの品種があります。
若いサヤを収穫すると「絹さや」や「サヤエンドウ」になり、未成熟な中の豆を収穫すると「グリーンピース」、完全に熟した中の豆を収穫すると「エンドウ豆」と呼ばれます。
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きぬさや の旬
4月から6月にかけてが、絹さやの旬です。
きぬさや の栄養
絹さやは、生育途中で摘み取られるためβ-カロテン(ビタミンA)、ビタミンC、食物繊維などが豊富に含まれています。
おいしい「きぬさや」の選び方
絹さやは表面にハリ・つやがあり、実がほとんど入っていないもの。緑色が濃いものを選びましょう。
きぬさや の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「絹さや」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
下ごしらえ
- 筋とヘタを取り除く。
絹さやを食べやすくするためには、硬い筋やヘタを取り除くとよいでしょう。筋は左右両側にありますが、まっすぐな側面にのみ硬い筋があるため、そちら側の筋を取り除くだけでも十分です。
- 絹さやのヘタをまっすぐな側面に向かって折ります。
- ヘタにつながった筋をゆっくり先端までひっぱって取り除きます。
調理
- さっと茹でる
絹さやを塩を加えたたっぷりのお湯でさっと茹で、茹で上がった後は水に取ることで、色鮮やかな状態を保つことができます。 - 加熱し過ぎに注意
絹さやは加熱しすぎると、特有のシャキシャキした食感が損なわれるため、注意しましょう。
きぬさや の保存方法
次に、絹さやの保存方法をご紹介します。絹さやは、乾燥に弱いため、なるべく早めに冷蔵・冷凍保存するのがおすすめです。
冷蔵保存
絹さやは、乾燥しないよう湿らせたキッチンペーパーなどに包んで保存用の袋に入れて野菜室へ。保存の目安は1週間程度です。
冷凍保存
絹さやは、筋とヘタを取り除き、塩(水の量に対して1%)を入れたお湯でさっと茹で、水気をしっかりとふき取ります。その後、使いやすい量に分け、冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫へ。保存期間は1カ月程度を目安として、必要に応じて早めに使い切るようにしましょう。
解凍について
汁物や炒め物などであれば、冷凍のまま活用できます。
「きぬさや」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
きぬさやは、離乳食中期(7〜8カ月頃)から、絹さやを与えることができます。加熱して柔らかく茹で、みじん切りにしたものを与えるとよいでしょう。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
まとめ
「きぬさや」は栄養価が高く、β-カロテン(ビタミンA)やビタミンCを豊富に含んでいます。また、柔らかく優しい甘みがあるため、子どもから大人まで幅広い世代で食べやすい食材です。4~6月ごろが旬で、茹でたり炒めたりと様々な料理に活用されます。ぜひ、季節を感じながら、栄養豊富で美味しい「絹さや」を楽しんでみてはいかがでしょうか。