そら豆は、4000年以上前からエジプトで食用とされてきた歴史のある野菜です。
日本には、インドの僧が中国を経由して伝えたとされています。
保育園や幼稚園の給食では、そら豆をご飯や揚げ物に混ぜることがありますが、そのまま素揚げしたそら豆を提供することもあります。さくさくとした食感で、子どもたちに人気があります。
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そらまめ の旬
そら豆の旬は、3~6月ごろです。
そらまめ の栄養
そら豆には、たんぱく質をはじめ、ビタミンB群やC、カリウムやマグネシウムが含まれています。
おいしい「そらまめ」の選び方
さやが鮮やかな緑色で茶色く変色していないものを選びましょう。
また、ふっくらと膨らんでいて、手に持ったときに重みを感じるものが良品です。
そらまめ の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「そら豆」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
調理の直前にさやから豆を出す
そら豆は時間が経つと風味が落ちるため、調理の直前にさやから豆を取り出しましょう。
茹で方
- そら豆は、割れ目がある反対側に縦に浅く切り込みを入れます。これにより、火の通りが良くなり、薄皮も剥きやすくなります。
- 鍋に水と塩を入れ、中火で2分ほど茹でます。
- 少し硬さが残る程度に茹で上がったらザルに上げ、粗熱を取り水気を切ります。
最後に、薄皮を剥きます。
そらまめ の保存方法
次に、そら豆の保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
そら豆は、さやつきのまま保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存します。保存の目安は2〜3日程度です。
冷凍保存
そら豆は、さやつきのまま冷凍保存袋に入れて冷凍保存します。保存の目安は約1カ月です。
解凍について
さやつきの場合、凍ったままグリルで調理ができます。豆を取り出して調理する場合は、冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで解凍してから使用するとよいでしょう。また、さやから取り出した豆は半解凍のままスープや炒め物に活用できます。
「そらまめ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
そら豆は、茹でるとやわらかくなるので、離乳食初期(5、6カ月ごろ)から与えることができます。その際、茹でた後に皮を剥いてすりつぶし、お湯でペースト状にしてから与えましょう。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。
子どもに話したい「そらまめ」の話 ~そら豆の名前の由来って?~
そら豆の名前の由来は、空に向かって実ることから来ています。また、蚕(カイコ)がつくるまゆに似ていることから「蚕豆(そらまめ)」とも呼ばれています。
まとめ
そら豆と書かれていることが多いため、「蚕空」と書くとは知らなかった方も多いのではないでしょうか。そら豆は、茹でても焼いても美味しい食材です。食卓に1品加えるだけでも色鮮やかになるので、この時期にぜひ楽しんでみてください。