最近では、フルーツトマトをはじめ、オレンジや黄色のトマトなど、様々な種類のトマトが販売されています。
中には、熟しても緑色のトマトが売られていることもあります。
そんなトマトの原産地は南米のアンデス高原とされ、日本に伝わったのは江戸時代のことです。当時は観賞用とされていましたが、明治時代以降には食用として広まったようです。
保育園・幼稚園では、トマトスープや和え物、炒め物などに使用しています。
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トマトの旬
トマトは、1年中栽培されていますが、本来の旬は、6月下旬から8月です。
トマトの栄養
トマトには、ビタミンAやCなどが含まれています。また、トマトの赤色はカロテノイドの一種である「リコピン」によるものです。
おいしい「トマト」の選び方
トマトは、表面の色艶がよく、ずっしり重たいものを選びましょう。また、傷がないものを選ぶことが大切です。
トマトの調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「トマト」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
皮のむき方(湯に入れてむく場合)
- トマトの表面に十文字の切り込みを入れる。
- 沸騰した湯にトマトを入れる。
- 切り込み部分から皮がむけてきたら、トマトを冷水に取り、皮をむく。
栄養素を効率よく摂るコツ
- ビタミンCを摂る場合
ビタミンCは水に溶けやすい性質があるため、なるべく生で摂るのがおすすめです。
(調理例)生野菜サラダや酢の物など - リコピンを摂る場合
リコピンは、油に溶ける性質を持つため、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。
(調理例)炒め物、油を摂り入れたドレッシングサラダなど
トマトの保存方法
次に、トマトの保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
トマトは、一個ずつキッチンペーパーで包んで、保存袋に入れて野菜室へ。保存の目安は1週間程度です。
冷凍保存
トマトはヘタをくり抜き、そのまま冷凍用保存袋に入れて空気を抜いてから冷凍庫へ。保存の目安は1カ月程度です。また、カットしてから冷凍庫に保管するのもよいでしょう。
解凍について
凍ったまま流水にあて、半解凍になったら、包丁でお好みの大きさに切ってください。
「トマト」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
トマトは離乳食初期(5~6カ月ごろ)から与えることができます。この場合、皮と種を取り除き、実を柔らかく茹でて裏ごしし、ペースト状にして与えます。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。
また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。
子どもに話したい「トマト」の話 ~トマトは、じゃがいもとなすの仲間!?~
トマト、じゃがいも、なすは、同じナス科というグループに属しています。実の形はそれぞれ違っていますが、よく見ると花の形が似ています。家庭菜園で育ててみると、その共通点に気付くことができて面白いでしょう。
まとめ
トマトは、生でも加熱しても美味しい野菜です。サラダ、炒め物、煮込みなど、メニューを変えてご家族で味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※保育園や幼稚園の給食では、食中毒予防の観点から、生野菜はお出ししていません。ご家庭で生のトマトを与える場合は、奥歯が生えそろった1歳ごろを目安にしましょう。