爽やかな香りと辛みが特徴の「しょうが(生姜)」。
しょうがは、熱帯アジア原産のスパイスで、海外では主に乾燥させたパウダー状のものが好まれますが、日本では主に生のしょうがが、すりおろしや刻みなどの形で、刺身やそうめんの薬味として使われます。
保育園や幼稚園では、しょうがは豚の生姜焼きや肉団子スープなどに使用しています。
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しょうが の旬
しょうがは一年中出回っていますが、特に夏から秋にかけてが旬です。中でも「新しょうが」は収穫直後の新鮮なしょうがで、6月から10月にかけて収穫されます。
また、旬以外に出回るしょうがは貯蔵されたもので、「根しょうが」や「ひねしょうが」とも呼ばれます。
しょうが の栄養
しょうがにはカリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルが含まれています。また、辛味成分として「ジンゲロール」や「ショウガオール」も含んでいます。
おいしい「しょうが」の選び方
しょうがを選ぶ際は、皮に傷がなく、ふっくらとしたものが良いでしょう。また、縞模様が等間隔にあるものは質が高いとされています。
しょうが の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「しょうが」を美味しく食べられるよう、調理のコツをお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
- 皮のむき方
しょうがは調理法によっては、皮をむかずに使うこともできます。皮をむく場合は、スプーンの端を使って、こそげ取るようにすると簡単にむけます。 - 切り方のバリエーション
しょうがはすりおろし、千切り、薄切り、針しょうが、みじん切りなど、さまざまな切り方で使えます。
しょうが の保存方法
次に、しょうがの保存方法をご紹介します。
常温保存
しょうがを丸ごと、軽く湿らせた新聞紙に包み、風通しの良い冷暗所に保管しましょう。カゴやザルに入れておくと、2週間程度保存できます。
冷蔵保存
しょうがを丸ごと湿らせた新聞紙で包み、保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。1週間程度持ちます。
冷凍保存
しょうがをみじん切りや千切りにして、1回分ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。1カ月程度保存可能です。
解凍について
凍ったまま、汁物や煮物にそのまま入れて使うことができます。
「しょうが」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
しょうがは、離乳食後期(9~11カ月ごろ)から、加熱したものを風味付けとしてごく少量与えることができます。ただし、香りが強い食材なので、無理に与える必要はありません。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。
子どもに話したい「しょうが」の話 ~葉しょうがについて~
しょうがには「葉しょうが」という種類もあり、これは葉がついた状態で出荷されるものです。若く細い芽しょうがは「筆しょうが」や「はじかみ」と呼ばれ、甘酢漬けにして焼き魚の付け合わせなどに使われます。
まとめ
しょうがは今では、スーパーで便利なチューブ状のすりおろししょうがや刻みしょうが販売されています。これらを使えば手軽にさまざまな料理に活用できます。忙しい日や手早く調理したいときには、このようなチューブタイプを使うのも一つの方法です。
※保育園や幼稚園の給食では、食中毒予防の観点から、生野菜は提供していません。ご家庭で取り入れる場合は、お子さんの発育や様子をよく見ながら少しずつ与えてください。