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「ながいも(長芋)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

お好み焼きやとろろご飯でおなじみの「長芋」は、生で食べられる珍しい山芋の仲間です。その歴史は古く、縄文時代から食べられていたとされ、米よりも前から人々の食生活に取り入れられていたと考えられています。

保育園や幼稚園の給食では、つくねや汁ものの具材として長芋をはじめとする山芋を取り入れています。

「ながいも(長芋)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】
「ながいも(長芋)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】



ながいも の旬

長芋の旬は、11~12月の「秋掘り」と、3~4月の「春掘り」の2回あります。葉が枯れた頃に掘る秋堀りが一回目の旬です。

ながいも の栄養

長芋は、カリウムを含みます。また消化酵素の「アミラーゼ」や「ジアスターゼ」を含んでいます。

おいしい「ながいも」の選び方

長芋を選ぶ際は、皮にハリがあり、見た目がきれいなものがおすすめです。手に取ったときに、ずっしりと重量感があるものが良いとされています。

また、ひげ根が少ないものはアクが強くないと考えられています。
カットされた長芋を選ぶ場合は、切り口がみずみずしく鮮度を感じられるものを選びましょう。

ながいも の調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「長芋」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

  • アク抜きのコツ
    長芋には皮の近くにアクが含まれていますが、食べても害はありません。ただし、アクが原因で変色することがあるため、変色を防ぐにはすぐに調理するか、酢水に浸しておくと良いでしょう。酢水は、水にお酢を数滴加えるだけで簡単に作れます。
  • かゆみ防止
    長芋のぬめりが手につくと、かゆみを感じることがあります。調理前に手を酢水に軽く浸すと、このかゆみを防げます。また、長芋をすりおろす際、手で持つ部分の皮を残しておくと、ぬめりが直接触れずに済みます。

ながいも の保存方法

次に、長芋の保存方法をご紹介します。

常温保存

長芋は新聞紙に包み、涼しい冷暗所で保存しましょう。保存の目安は1カ月程度です。また、気温の高い夏場は冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。

冷蔵保存

長芋は切り口をクッキングシートなどで覆い、輪ゴムで止めた後、保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。保存の目安は1週間程度です。

冷凍保存

長芋の皮をむき、細切りや角切りなどお好みの形にカットしてから冷凍用保存袋に入れましょう。保存期間は冷凍庫で約1カ月です。

解凍について

冷凍した長芋は、汁ものや煮物へ。加熱する料理に活用できます。

「ながいも」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

長芋は肌に触れるとかゆみが出やすい食材のため、離乳食に取り入れる際は、離乳食後期(9~11ヶ月ごろ)から、すりおろして加熱したものを与えるようにしましょう。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

子どもに話したい「ながいも(長芋)」の話 ~お好み焼きに長芋を入れるとふっくらするってホント!?~

長芋のねばねば成分には、すりおろすと空気を含みやすい性質があります。この性質を活かして、お好み焼きの生地に長芋を加えると、空気を含んでふっくらしっとりと仕上がります。

さらに、山芋には長芋以外にもさまざまな種類があります。普段のスーパーではあまり見かけないものもあるので、絵本などを通じて子どもたちと話題にするのも面白いかもしれません。

以下にいくつかの種類をご紹介します。

  • 自然薯(じねんじょ):日本で古くから自生している山芋で、滋養強壮に良いとされ、「山うなぎ」とも呼ばれています。
  • いちょう芋:関東では「やまといも」とも呼ばれる品種で、いちょう形、手のひら形、ばち形などがあります。アクが少なく、長芋よりも粘り気が強いのが特徴です。
  • つくね芋:「やまといも」とも呼ばれ、こぶしのような形が特徴です。粘り気や肉質が良いため、高級食材として需要があります。

まとめ

長芋は、生で食べればシャキシャキとした食感、加熱するとホクホクとした風味が楽しめる、調理法を問わず美味しい野菜です。淡白な味わいはさまざまな食材と相性抜群!

サラダ、お好み焼き、すりおろしたとろろなど、いろいろな料理で楽しんでみてください。

※保育園や幼稚園の給食では、食中毒予防の観点から、生野菜はお出ししていません。ご家庭で食べる場合は、薄い葉物は子どもが噛みにくいため、奥歯が生えそろった1歳ごろを目安にしましょう。また、硬い野菜は咀嚼力がついてくる3歳ごろがよいと言われています。

「ながいも(長芋)」を使ったレシピのご紹介

「オクラと長芋のさっぱりポン酢和え」お母さんの味・昭和の和食(食育レシピ)
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