保育園・幼稚園・こども園の幼児専門の給食委託会社「富喜屋(ふきや)」

学校法人栄光学園 妻ヶ丘幼稚園 さま【宮崎県】(自園給食立ち上げコンサルティング・栄養士業務代行サービス)

「学校法人栄光学園 妻ヶ丘幼稚園」の内山 強理事長にお話しをお伺いしました。

こどもたちの「おいしい」を追求し続けて
理事長「内山 強」先生

「学校法人 栄光学園妻ヶ丘幼稚園」さまは、宮崎県都城市に位置する幼稚園です。

1951年6月に、宗教法人日本キリスト教団都城妻ケ丘教会付属幼稚園として創立。その後、1968年3月に学校法人栄光学園妻ケ丘幼稚園として認可され、今に至ります。

これまでの卒園生の数は実に5,000名以上。歴史のある幼稚園で、こどもたちの「心」を大切にする教育・保育を実践されています。

>> 学校法人栄光学園 妻ヶ丘幼稚園のホームページ

理事長「内山 強」先生

妻が丘幼稚園さまのご依頼の内容

直営での「自園給食(園内調理)」の立ち上げ指導と、調理師の先生を中心とした給食運営のため「栄養士業務代行サービス」をご利用いただきました。

献立は、都城市の献立を基本としつつ、園独自に栄養バランスを考慮してアレンジすることで、自園のこどもたちにより良い給食を提供されています。

自園給食(園内調理)の立ち上げのノウハウがなかったため、指導してもらえる会社がないか探していました

宮崎:弊社のサービスをお選びいただいた経緯をお教えいただけますか。

理事長:以前から、すべてを自園給食(園内調理)にしたいと考えていたんです。しかし、ノウハウがなかったので、まずは指導をしてもらえるところがないか探していました。

そこでたどり着いたのが、富喜屋さんです。いろいろと検討した結果、幼稚園給食・保育園給食を専門としている御社にお願いすることにしました。

自園給食をスタートする際には、4日間の「導入講習会」も受講しました。

宮崎:サービスのスタートにあたって、心配なことはありましたか?

理事長:人材の確保と、資金調達が心配でした。
特に不安だったのは、人材の確保です。調理職員が見つけられるかどうか、ですね。いろいろな方に相談して、最終的に保護者のお知り合いの方に来ていただいています。

もう1つの不安は、資金面での心配です。

必要な機材もたくさんあったので、もともとあった食器を利用したりするなど、工夫してやりくりしていきました。もちろん、御社にもお世話になりました。

調理スタッフの適正人数や出勤シフト、厨房機器や調理器具の種類と数、保健所への届け出などの説明など、立ち上げに向けて多くのサポートがありました。

私たちは自園給食が初めてで、当初は何もわかりませんでしたので本当に助かりました。

「苦手な食材」も、頑張って食べる意識が生まれたと思います

宮崎:自園給食(園内調理)の開始後の印象をお教えください。

理事長:自園給食をスタートしてすぐは、こどもたちの好みの把握や量の調節など、すべてが手探りの状態でした。

自園調理が始まったと思ったらコロナが流行し、休園になることもありました。そういった時期を経て、こどもたちの様子が徐々に把握できるようになってきました。

率直な感想としては、こどもたちの好き嫌いがだんだん見えてきたな、という印象です。野菜中心のメニューなので、特にそうなのかもしれません。

宮崎:今は、都城市の献立を使っていらっしゃいますが、やはり野菜が多いですよね。

理事長:そうですね。今は市が作成している献立を参考にしています。比較的野菜が多く、品数が控えめです。野菜が中心なので、こどもにとっては好きな物が減った、という印象はあるかもしれません。しかし、「苦手なものでも、少しでも頑張って食べよう」という意識が芽生えてきたように思います。

自園調理を始める前は、給食センターや仕出し屋さんなどを利用していました。そういったところの場合、必ずと言っていいほど、こどもたちの好きな食べ物が入っています。ハンバーグやスパゲティなどですね。
品数も多かったので、中には好きな物だけ選んで食べていた子もいました。しかし、今はシンプルな品数なので、選り好みせずに、苦手なものであっても頑張って食べている印象を受けます。また、量の調節ができるのも、自園給食の強みですね。

保護者の方からも、自園給食を求める声が上がっていました

宮崎:保護者の方からの評判はどうですか?

理事長:保護者の方からも「自園調理にしてほしい」という声をよくいただいていたんです。
やっと実現できました。こどもたちが、家でも「給食がおいしい」と話してくれていると嬉しいです。

宮崎:今は、週に何日給食ですか?

理事長:基本的には毎日です。基本は「ご飯とおかず・汁物」の組み合わせですが、週に1日パン給食の日があります。大がかりな調理をしない日ですね。

パンにスープや果物をつけて栄養バランスも考慮した上で、職員の負担を減らす日にしています。手が空いた時間は、事務作業などの業務に当てています。

「食育」については、園内で野菜を育て、収穫も行っています

宮崎:食育について、どのような活動をされていますか?

理事長:園内で、野菜を育てています。こどもたちの目につく場所に、大きなプランターを置いています。

イモの苗を植えて観察したり、トマトやキュウリを育てたりしています。大きさを測って「そろそろ食べごろかな?」と判断して、収穫する活動も行っています。

宮崎:今後は、育てた野菜を給食に利用することもできますね。

理事長:いや、それにはまだ量が足りないかもしれないですね。給食として調理できるほどの量が収穫できるかどうかはわかりません。「今日の収穫はキュウリ2本だ!」という日もありますからね。

宮崎:園で採れる野菜は給食全体を賄う量はとれませんので、一口サイズに切って少しづつみんなで味わったり、給食の一部に使用したりなどの工夫もできますので、ぜひ今後の献立に活かしていけるようご提案させてください。

こどもたちがワクワクできる給食を

宮崎:今後、どのような給食を目指していきたいですか?

理事長:こどもたちが楽しみに思えるような給食にしていきたいです。

最近は調理員が2人に増えたので、手作りのおやつも始めました。
給食全体に関しても、より献立を充実させて、今後もリニューアルしていけたらいいなと思っています。

献立について、また富喜屋さんにご相談させていただく予定です。こどもたちが楽しめる給食にしていきたいと思っています。

宮崎:給食室の先生方も人数が増えて、調理にも慣れてこられましたので、7月からは都城市の献立に加えて、栄養バランスを考えながら、プラス1品することで給食がより充実したものになるよう提案いたします。

より良い自園給食が実現できるよう、精いっぱいサポートしてまいります。

調理師「常森 先生」から

自分が中心となって自園給食をスタートできることにワクワクしていましたが、栄養士さんがいないということで、栄養価の計算など心配をしていました。ですが、畑(はた)先生に色々と教えいただきまして本当に助かりました。

特に、給食スタート日から4日間の導入講習会は、とても分かりやすくて楽しかったです。ずっといて欲しいくらいなんですが…(笑)
これからも、こどもたちに美味しい給食を提供できるように、給食室の先生みんなで力を合わせて頑張ろうと思っています。

「学校法人栄光学園 妻ヶ丘幼稚園」さま 取材後記

「おいしい給食を、自分たちの手でつくりたい。子供たちに食べさせたい」という強い想いを感じました。

給食室の先生方はチームワークがとても良く、「こどもたちにおいしく食べてもらうために、どんな味付けや調理方法にすればよいか」を一生懸命考えていらっしゃったのが印象的でした。